レプトスピラ
レプトスピラ症は人畜共通感染症で細菌(スピロヘータ)により感染します。
病原性レプトスピラに感染し保有している動物が排泄する尿中に病原体が含まれ、
これを直接的、間接的に取り込むことで感染が成立します。
感染尿で汚染された淡水、湿った土壌などが主な感染源です。
一般的に秋をピークに感染の増減がみられることから、
ヒトが感染した場合「秋疫」(あきやみ) 「七日熱」(なぬかやみ)と
呼ばれています。
動物では発熱、震え、口腔粘膜の出血、黄疸など非常に重度の場合
2、3日で死に至ります。
人畜共通感染症のため「感染症法」で指定されていて、診察をした医師、獣医師は
国への届出をしなければなりません。
元々西日本でみられる病気でしたがここ数年神奈川県、千葉県でも発生しています。
その理由は大雨、洪水といった水害が影響していると考えられています。
山形県内での報告は数年前の1件ですが、
水害の多い昨今いつ発生するか分かりません。
お散歩に行く場合はレプトスピラ感染症を予防できるワクチンをおススメします。
災害時ペットを家に残しての避難はなくなり、同行避難、同伴避難と呼ばれる
ペットと共に避難できる自治体が多くなっています。
ただしワクチン接種が条件でワクチン接種時、病院が発行する『ワクチン接種証明書』
が必要です。
大規模災害がおきるとその年はワクチン接種が出来なくなる可能性があります。
日頃からの備えが大切です。