日本の天候は毎年記録的に高温を更新しています。

現在「異常気象」と呼ばれている天候は今後、異常とは呼ばれなくなる可能性が高くなります。

 フィラリアを媒介する蚊の一種”ヒトスジシマカ”は平均気温11℃以上という環境において

定着することが出来ます。

1948年頃、生息域の北限は栃木県北部でしたが、

1990年頃の調査では福島県、山形県、宮城県へと北方へ拡大し

広範囲に分布していることが明らかとなりました。

2010年にはさらに北上し岩手県内陸部から沿岸部まで及び

2015年には青森県の青森港、八戸港

2017年には青森県の山間部にある青森空港にて確認されました。

 蚊体内でのフィラリアの幼虫の発育は気温15℃を超えたら要注意です。

2023年の山形市の平均気温を調べると11月は最高気温12℃  最低気温3℃ でした。

平均気温こそ低いものの蚊の活動気温15℃ を超えた日がなんと20日もありました。

これが11月でもフィラリア予防薬の投与が必要な理由です。

後悔しないために最後の1回の投与を忘れないでください。

鏡どうぶつ病院