最近 マダニによるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)という感染症を

新聞、テレビで見る事が多くなりました。

SFTSウィルスを保有するマダニに咬まれるもしくは咬まれた動物の

体液などからヒトが感染します。

このマダニは野外に生息するダニで屋内のダニ(コナダニ、チリダニ)とは

違います。

これまでは日本国内でも西日本の感染症と言われていましたが、

最近感染域を広げ31道府県で135人の感染者が報告されています。

今まで感染が確認されなかった関東、北海道でも報告があり

当県で感染が確認出来るのも時間の問題かと思われます。

 2018年に感染ネコの治療を行なった動物病院の獣医師と動物看護師が感染し、

入院治療の上生還しました。

これは同業者として大きな衝撃でしたが、あまりニュースにはなりませんでした。

今年6月にはやはり感染ネコの治療をした獣医師が感染、その後亡くなるという事で

大きなニュースとなりました。 

 現在この感染症に対する特効薬は存在せず対症療法しかありません。

つまり予防が大切で草むらなどマダニが生息する場所に入る場合

長袖、長ズボンの着用と防虫剤の使用。

ワンちゃんネコちゃんにはノミダニ予防薬がありますからこれを使用して下さい。

鏡どうぶつ病院