ネコちゃんはよくフードを吐き戻しします。

ビックリした飼い主さんから問い合わせがありますが、

その後ケロッとしてフードを食べているなら特に問題ありませんよ

と返答する事が多いです。

そう言われても何度も繰り返し吐いていたら心配ですよね。

 ネコちゃんの食道はワンちゃんと違い前半2/3が横紋筋

後半1/3が平滑筋という筋肉で出来ています。

横紋筋は食道内の食塊をスムーズに運びますが、

平滑筋はスムーズに運べずここで食塊の停滞がおきてしまい胃に入りません。

ネコちゃんは食道内に食塊があってもあまり気になりませんが、

これが後に吐き戻す事になります。

 今市販フードに”吐き戻し防止”をうたっているものがあり、

胃に入ったフードが素早く崩れる様に設計されている様です。

病院用フードで同様の目的のフードがあり非常に効果がみられています。

そもそも胃に入る前で吐き戻しの原因がある訳です。

フードは食道内を転がりやすい形状と大きさが計算され設計され、

転がる際に食道壁面を刺激する事により食道の運動を促します。

大きすぎては食道壁を刺激出来ても転がる事が出来ません。

小さすぎてもしかりです。

星やサカナの形の形状はあくまでも飼い主さんの購買意識

以外の効果はありません。

フードの大きさ、形がキモとなります。

サンプル小袋のご用意もありますから試してみたい飼い主さんは

お声がけ下さい。

 

鏡どうぶつ病院