ワクチンのアレルギー
三寒四温、春が近づきワンちゃんの狂犬病予防接種のシーズンです。
狂犬病予防接種以外のワクチンを含め1年に1回接種することで
病気の感染を予防し、重篤化を防ぐ事が出来ます。
ワクチンは簡単に言ってしまうと、病原体を弱く弱くした物を注射する事で
身体はその病原体との戦い方を学習し、本当に病原体が入って来た時に
やられないで済む訳です。
このワクチンの中にある物質により(他に食物、薬などでも)
アレルギー反応が引き起こされる場合があります。
通常アレルギー反応は2回目以降で起きますが、最新の研究では
1回目でもアレルギー反応が起きる可能性もある様です。
アレルギーの症状は様々で
痒み、赤み、じんましんなどの皮膚症状
下痢、嘔吐といった消化器症状
気道がむくむ呼吸器症状などがあります。
接種後数分で意識消失の重篤な症状を起こすアナフィラキシーと云う
ものもあります。
我々がコロナワクチン接種後待機させられたのはこのアナフィラキシー
の発現を見るためです。
アナフィラキシーの場合、救急処置が必要でワクチン接種2000頭に1頭の割合で
出現するデータがあります。
(皮膚症状は250頭に1頭、消化器症状は500頭に1頭)
アナフィラキシーの話が出るとワクチン接種が怖くなってしまいますが、
アレルギー反応が出る心配と病気を予防できる事を比べると
明らかにワクチン接種が有効です。