ネギ中毒
ネギ中毒と聞いてワンちゃんの飼い主さんは直ぐ分かるくらい
知れ渡っていると思います。
ネギ中毒の毒性は玉ねぎ、長ネギの他ニラやニンニクにも含まれます。
調理、乾燥などの加熱処理をしても毒性に変化はありません。
つまり料理したものの中に含まれていても中毒を起こすという訳です。
中毒量は個体差がありますが体重1kgあたり15〜30g
秋田犬、柴犬では遺伝的に感受性が高く、注意が必要です。
ネコちゃんは体重1kgあたり5gとさらに作用を受けやすいのですが、
ネギ類が含まれたものを誤食する事は稀なので中毒も稀です。
摂取後1〜数日で症状が現れ、8日程度悪化がみられます。
嘔吐、下痢、食欲不振などの消化器症状、抑うつ、赤いおしっこ(ヘモグロビン尿)
といった症状が現れます。
解毒剤、特効薬のような治療薬は無く、発現した症状に対する支持療法が基本となります。
誤食が分かった場合は催吐処置で吸収を防ぐのが有効です。
まだまだ暑くBBQなどする機会もあると思いますのでお気をつけ下さい。
鏡どうぶつ病院